「夏って美味しいの……?」太陽の季節が憂鬱なすべての人へ
「夏って美味しいの……?」太陽の季節が憂鬱なすべての人へ
Sexy Zone中島健人さんが「Hey!! Summer Honey」で夏のすべてを変えてくれる。
2020年8月21日 掲載
夏、好きですか?
わたしは嫌いです。
だって暑いもん。雑でズボラなので、日焼け止め塗り忘れてすぐこんがりコーンになっちゃうし「食欲ないから水分しか入んないんだよね~」って言いながら気が付くとヘルスメーターの針がホラー映画より背筋を凍らせてくるし。
そんなわたしなので、どんなイケメンがリゾートちっくなカッコで美味しそうにビールをあおろうと、水着ガールが波をバックに輝く笑顔で日焼け止めをぬりぬりしようと「夏は恋の季節!」では全っ然ありません!
そう、「ありません」でした。
中島健人くんの「Hey!! Summer Honey」を聴くまでは。
この曲は、Sexy Zoneというアイドルグループの中島健人くんという方のソロ曲。わたしは曲を聴いた当初知らなかったのだけど、ファンの間ではかなり有名な名曲らしかったのです。
ひょんなことからSexy Zoneの楽曲とアイドル性にハマったわたしは、とりあえず過去アルバムをいくつか購入し、その中のSexy Zone 5th Anniversary Best (初回限定盤B)のボーナストラックの中にこの曲はありました。
「へぇ~ソロ曲ね、ん?本人が作詞作曲?すごいじゃん、アイドルなのに…」と、何気なくCDをセットし、度肝を抜かれたのが、まず冒頭。
そう、この曲はなんといってもこれに尽きる!この駄文を読んで下さっている皆さま、この曲の魔法の言葉を心して聞いてください。
「Feel it」!!!
これです!!!
有無を言わせず「感じろ!」
まずどどーん!とぶっぱなしてきます。
しかも、爽やかで透明感あふれるメロディにのせて紡がれるその詞は、まさに聴くものにこの曲の魔法をかけるたったひとつの言葉。
ごちゃごちゃ言わずFeel it!「感じろ!」と、この曲は最初に訴えてきます。
そしてそこから続く軽快なアップテンポのラップと、清涼感あふれるハイトーンボーカル、ポップでキャッチーなメロディをどうか目を閉じて聴いてみてほしい。
きっと、すぱーん!という小気味良い音をたて、聴くものの心象風景に「夏!」「海!」「空!」「青!」「恋!」といういつか見たかもしれない、見てないかもしれないあの日の光景が否応なしにとび込んでくるので。
それくらい、この曲はものすごい威力をもってます。だって「夏……?それって美味しいの?」って思ってたわたしが1曲聴き終わったあとに「夏……なんて最高なseason!」って宗旨変えを余儀なくされたくらいだから。もはや宗教レベル。
そのくらい、夏大嫌い非リア充インドアオタクでさえテンションアゲアゲ(化石)になっちゃう恐ろしい魔曲「Hey!! Summer Honey」ですけれど、なにが素晴らしいって、それはなんといっても「歌詞とメロディのfeelingの気持ちよさ」です。
声を大大大にして言いたい!
すんごーく気持ちがいい!!!
歌を聴いていて「ああ、いいなぁ~」と思う瞬間は人それぞれだと思うのだけど、メロディと歌詞がベストフィーリングというか……もちろんバットフィーリングな曲なんてめったにないけど、「ちょっと!これ天才じゃない?!」って、「クゥ~!」(カビラ様)ってなる瞬間ありませんか?
サザンやYUKIちゃんの歌詞に魅せられてる方はこういう感覚理解してもらえるかな、と思うのだけど、まったく奇をてらってないのに、言葉が魔法みたいにメロディに力を与え、そしてメロディが言葉に力を与えている奇跡みたいなフレーズ。
魔力を持ち、あるときは心を打ちのめし、またあるときは心をふるわせ、心を奮い立たせてくれることもある、そんな歌詞とメロディが相思相愛なベストフィーリングな化学反応を起こしている、まさに聴いていて「チョー気持ちいい!!!」となる曲。
それが中島健人さんの「Hey!! Summer Honey」です。
なお、その歌詞、内容については、あえて言及いたしません。
なぜならこの曲は、「Feel it」!!!だから。
とにかくまだこの曲を聴いたことがない、という方は、初めて耳に入ってくる言葉とメロディの心地よさになにも考えず酔いしれてほしい。
中島健人さんといえば、世間的にはジャニーズの王子さまなのかもしれないけど、内輪的にもまったくもってジャニーズの王子さまです。ハイ。
この曲はまさにその彼の真骨頂というか、見事に振り切ったアイドル力がスコーンと満塁ホームランしております。中島健人さんにちょっとでも興味のある方は、「さすが中島健人……おそるべし」とそれもまた楽しめるでしょう。
嘘だ~大げさだ~と思った方は、本当に1度聴いてみてほしい。
真剣に、アイドルのソロ曲としてこのまま埋もれてしまうのは、日本の夏にとって大いなる損失といえる名曲中の名曲です!
夏なんて今でも大っ嫌いなんだけど、この曲を聴くと不思議とそんな憂鬱な気持ちでいるのが馬鹿馬鹿しくなって、まぶしい日射しと青い空がちょっとだけ気持ちいいなって思います。
やっぱり海には行かないと思うけど、お天気のいい日は車の窓を開けて風を感じながらこの曲を聴いてみたい。とっても気持ちがよいと思う。
熱風にあおられてたぶん5分後にはやっぱり「夏……?それって美味しいの……?」って思うと思うけど、それはそれでよいのです。キンキンにエアコンきかせた部屋で聴いても、とってもいい曲ですよ(結局それ)。
とにかくこの曲が夏の定番ソングとして定着し、渚のビーチで「夏………最高!」っていいながら、ご機嫌なビートと爽やかなメロディにのっかたった「チョー気持ちいい!!」ベストフィーリングな言葉たちに身を任せる日々を夢想しつつ、リクエストハガキを書く毎日です。夏を愛するDJの方々、誰か流してー!
「Hey!! Summer Honey」
Sexy Zone 5th Anniversary Best (初回限定盤B)(DVD付)